最大血中濃度到達時間が30分と早く、効果が早く出るので外来等でも頓服などの形でよく利用される。私自身も歯根のう胞による抜歯後に使用したが疼痛に対する効果発現が早かった。鎮痛薬は私自身色々使用してみたが効果発現が早く鎮痛効果もあるので使用しやすい。
鎮痛薬が消化性潰瘍の原因となることがある。この頁は鎮痛薬の作用機序や潰瘍が何故出来やすくなるのかなどを解説する。まず、最初に良く使用されるロキソニン(ロキソプロフェンナトリウム)から解説する。その後鎮痛薬の作用機序等を解説する。
(Ibuprofen)
(Loxioprofen Sodium Hydrate)
錠剤は1種類で60mg。散剤もある。1日3回投与。或いは頓服の形で使用する。成人の1日最大投与量は記載が無いが、180mg程度とするのが無難。プロドラッグで胃潰瘍が出来にくいとされるが、結構この薬の投与による胃炎、大腸粘膜傷害などを見るので。外来ではレバミピド(先発ムコスタ)などと併用処方することも多い。レバミピドは安価なので使用しやすい。
20社ほどがジェネリックを発売している。先発のロキソニンが60mg約16円とこれも安いが、ジェネリックは6円~10円程度。
この薬は一般の薬局でもOTC(Over The Counter)薬としても販売されている。1錠が安くても90円弱はするので定期的に服用する場合には病院で処方してもらう方が安くてすむ。抗アレルギー薬のアレジオン、アレグラなどもOTC薬があるが、これらはロキソプロフェンほど薬価差が無いので調剤料や再診料などが加算された場合には余り支払金額が余り変わらないこともある。ちなみに、私もスギ花粉症でアレジオンを服用するが、医療費削減の観点などからも考えて一般薬局で購入している。 ただし、このロキソプロフェン(ロキソニン)は一般薬局で購入する場合は薬剤師がいない場合は購入できない、第1類医薬品である。アマゾンなどのネットでもこの薬は購入できるが質問に回答しなければ販売できない。先発はブルフェン。この薬もイブという名前で一般薬として販売されているが、この薬は第2類医薬品なのでロキソプロフェンと異なり薬剤師がいない場合でも購入可能。
薬価は安く先発のブルフェンでも200mg約9円、後発は6.4円。後発は1社のみが販売している。一般薬として普及しているが、一般薬は約10円程度で販売されていることが多く価格差があまり無いので初診(再診)料金や調剤料などを考えれば薬局で購入する方が安くなるかもしれない。外来では患者さんには殆ど処方しない(最大血中濃度到達時間が遅いので効果発現がロキソニンと比べて遅くなる)が、私自身は一般薬局で購入する事がある。
最大血中濃度到達時間は約2時間であり、ロキソプロフェンと比べると遅い。半減期も2時間程度。
最大血中濃度到達時間は約30分と早い。半減期は約1時間半。
100mgと200mgの2種類がある。1日3回或いは頓用として服用する。成人の1日最大投与量は600mg。