壁細胞はビタミンB12の吸収に必要な内因子も分泌する。この内因子に抗体があるとビタミンB12の吸収が悪くなり巨赤芽球性貧血を呈する。悪性貧血などとも呼ばれるが別に癌などの悪性病変があるわけでは無い。胃全摘した場合などは、この壁細胞が無くなるのでビタミンB12吸収が出来にくくなる。胃全摘後ビタミンB12補充をしない場合には通常平均5年程度で貧血を呈する。以前はビタミンB12は内服では吸収できないと言われていたが、最近は有効性も認められる文献もある。ただし、内服でも十分な効果の無い場合には注射による投与が必要。
プロトンポンプのプロトンは陽子という事だが、ギリシャ語で最初のとかいう意味。語源に興味がある人はネットで詳しく記載されているので御覧頂きたい。